ものづくり補助金第17次公募の留意点
2023年12月27日の年末に、ものづくり補助金の第17次締め切りの公募要領が公表されました。
事業再構築補助金の公募が実質的に一時停止している中、1,000万円前後の補助金額を希望する事業者様は待望の公募開始だったのではないでしょうか。
公募開始:令和5年12月27日 17時
申請開始:令和6年2月13日 17時
申請締切:令和6年3月1日 17時
となっておりますので、現在ご応募に向けて準備を進めていらっしゃる事業者様も多いと思います。
一つ注意していただきたいのは、第17次公募からはこれまでの公募回と内容が大きく変わっている点です。
変更点のうち大きなものは、
- 応募枠が再編され、「省力化(オーダーメイド)枠」「製品・サービス高付加価値化枠(通常類型)」「製品・サービス高付加価値化枠(成長分野進出類型DX・GX)」「グローバル枠」の4つとなった
- 第17次公募では、4つのうち「省力化(オーダーメイド)枠」のみ公募
- 残り3つの枠を含めた全応募枠での公募は第18次公募で実施(時期未定)
- 第17次公募・第18次公募ともに事業の実績報告期限が令和6年12月10日である(事業実施可能期間が実質数ヶ月〜半年と短い)
です。一番の留意点はスケジュール面で、システム構築や機械導入に数ヶ月を要する事業計画の場合は実績報告期限に間に合わない可能性があります。特に、大型加工機導入など「製品・サービス高付加価値化枠(通常類型)」=従来の通常枠に相当、に応募を検討している事業の場合は、現在(令和6年1月30日)まだ公募が開始されていませんので、スケジュールがよりタイトになります。
より詳細な公募条件の確認、スケジュールの確認について近日中に”note”にて公開いたします。
事業者様ご自身で補助金への応募可否が判断できるよう、丁寧に解説予定です。
どうぞご期待ください。
ものづくり補助金 16次採択結果公表
2024年1月19日に第16次公募回の採択結果が公表されました。
当方でご支援させていただいた事業者様は、無事に採択となりました。
新規プロジェクト開始に補助金をご活用いただき、更なる発展へと進んでいただけるものと確信しております。おめでとうございます。
さて、今回の16次公募回の申請者数・採択者数の状況ですが、全ての公募枠総計では「申請者数5,608者」「採択者数2,738者」で採択率48.8%と直近数回の公募回とほぼ同率となりました。
公募枠別に見ると、最も応募の多い「通常枠」では申請者数3,846者・採択者数1,967者で51.1%、回復型賃上げ・雇用拡大枠では申請者数177者・採択者数80者で46.8%、デジタル枠では申請者数1,209者・採択者数561者46.4%、グリーン枠では申請者数199者・採択者数78者で39.2%、グローバル市場開拓枠では申請者数177者・採択者52者で29.4%でした。応募枠によって採択率が大きく変わっています。
第17次公募以降では、これまでの応募枠から大きく変わり3つのカテゴリに分かれています。
それぞれご応募可能な事業内容が異なり、応募要件や補助金上限額・補助率も異なります。
B&Gコンサルティングでは、お客様の事業計画に沿った最適なご応募枠や必要な要件をご提示させていただくことができます。補助金応募前に「応募できるかどうか知りたい」といった段階での上記ご相談は、無料で(30分程度のweb面談)実施しておりますのでお気軽にご連絡ください。
→info@bandg-consulting.com
ものづくり補助金・事業再構築補助金の公募内容が変わります
直近の公募回では、事業再構築補助金が10月16日締め切り、ものづくり補助金が11月7日締め切りでした。
通常スケジュールですと、締め切り後1〜2週間で次の公募回の公募要領が公表され、およそ3ヶ月後に締め切りとなることが多いのですが、今回は両補助金とも「準備中」とのことでなかなか公表されませんでした。
その間に、内閣府による秋のレビューや令和5年度補正予算の成立などがあり、それらを受けて両方の補助金の公募内容が変わることが中小企業庁より公表されました。
以下に、簡単ですが公表資料をもとに変更点を記載いたします。応募枠の変更や公募内容の変更が予定されているなど、これまでの公募回とは異なる内容になっていますので、応募を検討されている事業者様はご注意ください。
(1)ものづくり補助金 第17次公募
大きな変更点は、応募枠が再編され4枠となった点です。
・「デジタル枠」が廃止され、近い募集枠は「省力化(オーダーメイド)枠」「製品・サービス高付加価値化枠ー成長分野進出類型(DX・GX)」の二つです。ただし、「省力化(オーダーメイド)枠」は、”SIerに自社用にカスタマイズしたAIや画像診断等を取り入れた製造システム等により、自動化や24時間稼働を可能にした”等の事例となっており、これまでより応募ハードルが上がったように感じます。
また、デジタル枠は補助率2/3でしたが、省力化枠では1/2となっています。(補助上限枠は1,500万円に拡大)
ERPソフトや在庫・会計・出荷・製造のデータ化と連携ソフトの導入希望でご相談を受けることも多いですが、そのような事例の場合、活用が難しいと感じています。その場合、補助率も変わらないIT導入補助金の活用をお勧めします。
・「グリーン枠」が「製品・サービス高付加価値化枠ー成長分野進出類型(DX・GX)」となりました。グリーン枠は、「エントリー」「スタンダード」「アドバンス」と分かれ補助上限額が異なりましたが、新枠で分かれるかはまだ分かりません。こちらの補助率は2/3で変更ないようです。
・「通常枠」と「回復型賃上げ・雇用拡大枠」は「製品・サービス高付加価値化枠ー通常類型」へ統合されました。通常類型(補助率1/2)の中で、”小規模・再生事業者”と”新型コロナ加速化特例”が補助率2/3へ引き上げられているため、ここが「回復型賃上げ・・・枠」を引き継ぐものと思います。
・事業完了日が”令和6年12月10日”と既に決められており、事業期間が短期間となっています。
・今回の予算による募集は”あと2回程度実施”とあり、それ以降は継続は未定、または公募内容が変わるものと考えられます。現時点(2023年12月22日)で次回公募要領は公表されていませんので、仮に年明けに公募要領公表とすると、次回締め切りが3月上旬〜4月上旬、次々回公募の締切が7・8月かもしれませんが、事業完了日が12月10日であることを考えると、公募締め切りはそれぞれ早まるかもしれません。
事務局の公表情報はこまめにチェックしましょう。
参考情報:中小企業庁「令和5年度補正予算 ”ものづくり補助金”(令和5年12月10日公表)」
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/r5/r5_mono.pdf
(2)事業再構築補助金
事務局より今後についてのお知らせが掲載されました。内閣府の秋のレビューで本補助金に対する大変厳しい意見が出されていましたが、それを受けて第12回以降の公募内容を見直してから公募を再開するとのことでした。
また、併せて10月16日締め切りの第11回公募の採択結果公表も延期とのことです。(どちらも2023年12月8日公表)
基金の解散など事業再構築補助金の制度を根本的に見直す意見が付されたレビューでした。事業再構築補助金は、これまでも大きく公募条件や内容が変わっていっており、当初とはかなり内容が異なるものとなっていますが、第12回以降の公募でもさらに内容が変わると思われます。
事業再構築補助金への公募をお考えの事業者様は、事務局公式ホームページをこまめに確認し、最新情報が得られるようにしておきましょう。
事務局ホームページ:
https://jigyou-saikouchiku.go.jp
事業再構築補助金第9回公募結果が発表されました
第9回公募では、9,369者の応募があり、4,259者が補助金交付候補者として採択されました。全体では採択率が45%でした。応募者数は募集回ごとに減少傾向にありますが、採択率は下がっています。
このうち、通常枠は5,178者の応募で、採択者は2,130者。採択率は41%とここ最近の公募回よりも低い採択率となっております。
B&Gコンサルティングにてご支援させていただいた事業者様は、第9回公募では採択率100%でした。
ご採択となった事業者様、誠におめでとうございます。
当方のご支援実績は、第1回〜第9回公募までの全ての応募回でご支援・ご採択実績があります。
1回目の申請での採択率は67%、再申請を含む採択率は93%となっております。
不採択により次回以降のご応募を断念し、不採択のままとなった事業者様は1者のみで、そのほかの全ての事業者様でご採択をいただいております。
第10回公募は2週間後の6月30日18時締切となっております。ご応募の皆様とともにご支援頑張らせていただきます。
第11回公募についてはご依頼を受付中です。事業再構築補助金は必要な申請資料が多く、事業計画書の記載しなければならない内容も多い補助金となっております。
事業計画書作成支援に1.5ヶ月〜1ヶ月の期間を頂戴しておりますので、お早めにご検討ください。
(第10回公募より、成長枠の必要資料が増えております関係で、業務委託費を値上げさせていただきました。ご了承ください)
毎回、締め切りの1.5ヶ月前には予約で満枠となる傾向にございます。
対応可能状況はトップページに順次記載予定ですが、ご依頼のご検討は早めをお勧めいたします。
事業再構築補助金 これまでのご支援状況
事業再構築補助金は、第9回まで公募が終了し、第8回まで採択結果が公表されております。
現在は第10回公募が開始されています(電子申請開始はまだ。現在は公募要領の開始のみです)。
当方のご支援実績は、第1回〜第9回公募までの全ての応募回でご支援させていただき、
1回目の申請での採択率は61.5%、再申請を含む採択率は92.3%となっております。
不採択により次回以降のご応募を断念し、不採択のままとなった事業者様は1者のみで、そのほかの全ての事業者様でご採択をいただいております。
第10回公募についてはご依頼を受付中です。事業再構築補助金は必要な申請資料が多く、事業計画書の記載しなければならない内容も多い補助金となっております。
事業計画書作成支援に1.5ヶ月〜1ヶ月の期間を頂戴しておりますので、お早めにご検討ください。
事業再構築補助金 第8回採択結果公表 第9回公募締切 第10回公募開始
事業再構築補助金ですが、3月下旬から4月上旬にかけて多くの動きがありました。
まず、3月24日18時に第9回公募の応募締切でした。第9回公募は大きく申請枠や条件が変わる前の最終公募回でした。通常枠での公募や第10回以降も公募では応募できない業種での申請をお考えの事業者様には重要な公募回でした。
当方では、複数者の方のご支援をさせていただきました。ご依頼ありがとうございました。
続く3月30日には第10回公募開始(申請開始はまだ)がなされ、公募要領が公開されました。
第10回公募では通常枠はなくなり、「成長枠」と名前を変えております。成長枠は応募できる業種が限られており、事務局が公表・指定している業種か、事業者自身が市場成長性を示して認められた業種の事業しか認められなくなっております。
補助率の変更や、申請要件に「従業員給与の賃上げ率」が入るなど大きく変わっております。
ご申請をお考えの方は、必ず公式ホームページで公募要領の要件をご確認ください。
そして、4月6日には第8回公募の採択結果が公表となりました。
第8回公募採択結果発表と第9回公募締切は、これまでとは異なり順番が逆でしたので、第8回公募へ申請した方は、第9回公募へは再申請できない回となりました。
第8回公募では、12,591者の応募があり、6,456者が採択されました。全体では採択率が51%でした。
このうち、通常枠は7,261者の応募で、採択者は3,562者。採択率は49%と第7回とほぼ同じくらいでした。第1回〜第5回位までの採択率よりは上昇しています。
第5回位までは、通常枠以外の「特別枠」の採択率が高かったのですが、今回は最低賃金枠以外はほぼ通常枠と同じくらいの採択率のようでした。
B&Gコンサルティングにてご支援させていただいた事業者様は、第8回公募では採択率100%でした。
ご採択となった事業者様、誠におめでとうございます。
(第8回公募では金融機関様が主たる認定支援機関としてご応募された案件のみでしたので、当方の名前は今回の採択結果には掲載ありません)
6月30日には新要件となってから初めての第10回公募の応募締め切りがございます。
事業再構築補助金の第10回公募回のご支援枠はまだ空きがございます。ご希望の方はお問い合わせください。
毎回、締め切りの1.5ヶ月前には満枠となる傾向にございます。
対応可能状況はトップページに順次記載予定ですが、ご依頼のご検討は早めをお勧めいたします。
事業再構築補助金申請への対応状況
第7回公募結果の公表、第8回公募の締切、第9回公募開始について、ご対応させていただいた状況は下記の通りとなっております。
情報更新が遅れまして申し訳ございませんでした。
第6回公募結果、第7回公募結果では、それぞれご支援案件2件中1件づつご採択をいただいております。
全応募回を通じては 1回目の申請での採択率58%、再申請を含む全体の採択率92%となっております。
第8回公募でも引き続きご支援させていただきました。
第1回~第8回公募まで毎回ご支援対応を続けております。事業再構築補助金は、応募回ごとに応募要件や事業要件が細かく変更になっている補助金ですので、今後も要領変更に気を付けながらご支援させていただきたいと思います。
なお、第8回までの事業予算の余剰で、急遽第9回公募が開始されました。現在公募中で締め切りは3月24日18時となっております。
今後は、令和4年度第二次補正予算により令和5年度に3回ほど公募予定となっています。
第10回公募が3月中下旬より開始予定ですが、第10回公募より応募要件や応募枠などの条件が大きく変更になっております。
ご応募をお考えの事業者様はお気を付けください。
当方ご支援先の事業再構築補助金の採択状況
多くの事業者様より、当方でご支援した事業再構築補助金の採択状況についてご質問を頂いております。
当方で事業計画作成をご支援した案件では、下記の2種類がございます。
①当方が経営革新等認定支援機関として申請
②金融機関が経営革新等認定支援機関として申請
国の認定支援機関検索をして表示される採択結果は、①のみです。
①および②のケースを合わせますと、第1回~第6回公募まで全ての回でご支援実績があり、
1回目の申請で採択された率:70%
再チャレンジを含む申請で採択された率:100%
となっております。2回目、3回目の申請を含みますと全ての事業者様でご採択を頂いております。
(第6回公募の採択結果はまだ未公表)
これからも、皆さまの事業のお手伝いになれるよう頑張らせていただきます。
よろしくお願いいたします。
※大変申し訳ございませんが、次回第7回公募申請分まで対応可能枠が満枠となっております。
ご依頼をご検討中の事業者様は、第8回公募(今年度最終)での対応となりますことご了承ください。
事業再構築補助金第6回締切と第7回公募開始
6月30日18時にて、事業再構築補助金の第6回公募が締め切りとなりました。大幅に要件が変更となってからの初回公募となりましたが、どのような応募採択状況となるのか注目です。
当方でご支援させていただいた事業者様の採択を、心よりお祈り申し上げます。
ほぼ同時の7月1日18時より、続いて第7回の公募が開始され要領が公表されました。実際の申請は8月下旬から受け付けとのことで、これから申請に向けて頑張られる方も多いのではと思います。
9月30日18時締切、公表が11月下旬~12月との事ですので、事業開始は早くても2023年1月以降となる見込みです。
補助金を活用した事業は、公募や審査、事務など交付側のスケジュールに大きく左右されますので、余裕を持った年間スケジュールを立てて実施する事をお勧めしております。